M9A3をCO2ガスブローバックとしてモデルアップ!
TANIO KOBA x BATON AIRSOFT BM-9 レビュー
日本市場ではまだまだモデル数が少なく、選択肢が狭いと言わざるを得ないCO2ガスブローバックハンドガン。
そんな狭小なジャンルに光を当てるべく登場したモデルがタニオコバとバトンによるコラボで誕生した「BM-9」だ。
BM-9はパッと見て分かる通り、「Beretta 92(ベレッタ92)」をモデルアップしたCO2ガスブロだ。アメリカ軍ではM9の名称で制式採用されたハンドガンとして、サバゲープレイヤーであればほとんど知らない人はいないだろう。そんな人気モデルをCO2ガスブロのモデルとしてチョイスしたのは、やはりこのジャンルを広めるにはもってこいの知名度を誇るからではないだろうか。
TANIO KOBA x BATON AIRSOFT BM-9はスライドとフレームを強化ポリマー素材とするが、手に持った感じは非常に重量感がありミリタリーピストルらしいヘビーさ。G19などコンパクトなハンドガンが流行りの中にあって、M9系のフルサイズハンドガンは定番モデルならではのタクティカルな雰囲気が漂う。これが堪らないというユーザーは多い事だろう。
CO2をパワーソースとするだけあってリコイルは強烈で、鋭く安定したスライドの動作とハンドガンとしては驚異的な初速をキープし、ゲームでも1年を通して安定して使用できる。ファーストロットでは色々と弾道面での不具合があったようだがそれも改修され、ゲームユースでも問題ないアップデートが施されている。
試射の様子や初速計測値については以下の動画をご覧頂きたい。
ベースモデルとなったM9A3とは?
Beretta 92はご存知の通り、1985年から長い間アメリカ軍で制式採用されてきたハンドガンでM9の名称で知られている。
BM-9のモデルとなったM9A3は2014年に発表され、アメリカ陸軍の次世代制式ピストル「モジュラーハンドガンシステム(MHS)」のトライアルに参加するためM9を改修したモデルである。
30年以上に渡りアメリカ軍で使われ続けているM9はデザインや機能性については設計の古さが目立ち始めてはいるが、M9A3ではトライアル用に開発されたモデルとだけあって現代でも通じるピストルとして生まれ変わっている。
MHSでは結果としてSIG P320(M17/M18)が勝者となり、M9A3は残念ながらトライアルからは外されてしまった。しかし同じく制式採用とならなかったGLOCK19Xと同様、民間市場で発売されると非常に人気が出て話題となったハンドガンとなっている。
また、M9自体は制式ピストルとしてのアメリカ軍へ未納分が残っている(契約上の納品数をまだ履行しきっていない)ようで、性能面も良くなり価格も抑えられたM9A3が残りの納入分とされるのでは?という噂もある。
ひょっとしたら、今後のミリフォトなどでM9A3の姿を見ることがあるかもしれない。
尚、M9A3は民間での発売時にはブラックカラーモデルも投入され、BM-9ではオリジナルのFDE(フラットダークアース)とブラックの2カラーを再現している。
本体スペック
全長:233mm
重量:816g(マガジン含む、ボンベ無し)
装弾数:22発
パワーソース:CO2
M9A3発表時にSHOT SHOWなどで見られたSBAL-PLウェポンライト装着を再現すると、このようにタクティカルな雰囲気が抜群になる。
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CO2ガスブロは撃ってみるとリコイルの強さに驚くが、STGA(全日本トイガン安全協会)認定の製品は初速を余裕を持って規定内に収まり、安全に使用することができる。それでいてリキッドガスのハンドガンに比べ初速は高めの数値をキープし動作も安定しているので、飛距離にも期待できメインウェポンとして使うにも適したオススメのハンドガンだ。
Beretta92という定番のモデルがCO2で存在するのは、ミリタリーファンにとっては非常に嬉しい選択肢と言えるのではないだろうか。